捕まえました。
「……いいや。なんでもない」

最後の最後で、言葉を飲んだ。

だって、なんだかヤキモチ妬いてるみたいだし。

いい歳した大人が、しかも古川くんより年上でヤキモチなんて。

重すぎる。

古川くんを困らせたくもないし。

一人で悶々と考えていると、耳から甲高い声が聞こえた。
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