捕まえました。
彼はそのまま私の横に腰掛けた。

「お隣失礼します」

低めの声。少し動けば肩が当たりそうな距離。

「……どうぞ」

なんだか、身構える。

そして、彼からふわりと漂う匂いがした。
< 22 / 157 >

この作品をシェア

pagetop