捕まえました。
私の頭上から、どことなく聞き覚えのある声がした。

「古川せんぱーいっ!どこ行ってたんれすか〜」

振り返ると、そこにはグラスを持った古川くんが立っていた。

「伊藤、お前は酔いすぎ。あと課長が探してたぞ?」

「課長?……あっ!そうだったぁ〜課長に呼ばれてたんですぅ… じゃあ、お姉さんまたね〜」

グビッとグラスのお水を飲み干して、彼は立ち去っていく。
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