捕まえました。

空のビール瓶を持った恵梨香が帰ってきていた。

「えっ… うそ、私の顔、赤い？」

「うん。ってか、合コンでもしてたの？ここ。」

同期女子だけだったのが、それぞれ男性と話していて、ある意味仕上がっている。

「お〜！恵梨香、おかえり〜」

やたらと響く渉の声。

「あー、渉の仕業ね。どうりで開発部ばっかりだと思った」