アマゾネス四姉妹

遠藤正樹との交際を経て半年が経つ。遠藤正樹は別人のような目つきや雰囲気となり、すっかり穢れていった。
「僕にとって、友美さんは最高の女性。一生忘れられない。僕に自信を与えてくれた女神だ」
だって初体験の相手ですもの。いくら男と言ったって、初体験の女の顔は忘れられないものよ。
一回髪の毛を茶髪に染めて上司から怒られたこともある。それくらい純真だった遠藤だが、ここの半年で大いに変わっていった。
「友美さん、遠藤さんが随分変わったのだけれど、何かご存じない？」
「恋でもしてるのかな」
「他人事みたいに。ねぇ、何か知らない？ あなたの妹たちとも年代も近いでしょ？」
「わたし、男は嫌いなの。絶対に交際なんてしないんだから」
男が嫌いで、男を甚振るという彼女の心理は如何なものなのだろうか。