不思議の国のティーパーティー



「それで?どうしてこんなところでお茶会を?」

ため息混じりに聞くと、彼らはまた口々に喋り出す。



「今日は姫様のお誕生日。それをお祝いして僕達もお茶会を開いたんだ」

「お茶会は毎日のように開いているじゃないか」

「お茶会を開くには理由が必要。今日は姫様のお誕生日だからお茶会を開いたんだ。毎日なんて滅多なことを言うんじゃない」

「だったら明日はなんでお茶会を開くんだい?」

マカロンの周りをちょろちょろ動きながらねずみは言う。



「明日は姫様のお誕生日の次の日だからね。お祝いしないと」

ティーポットからカップへお茶を高々と注ぎ入れながら当たり前のように答える時計屋。



「じゃあ明後日は?」

つい話に入りたくなり、あたしも聞いてみた。



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