不思議の国のティーパーティー
「そうね。たまには太陽の光も浴びないと。ずっと薄暗い図書館に籠っていると気が滅入りそうになるわ」
この大きな伸びも太陽の下で脱力すると、気持ちが良いんだろうなと考える。
「そうだ!久しぶりにシロツメクサの花畑に行かない?」
まるで子どもに戻ったような自分の発言に驚きながらも、提案せずにはいられなかった。
きっと、戻りたかったんだと思う。
アオイが過去を生きているように、あたしも少しでも未来へ進む抵抗をしたかったんだと思う。
「良いですね。もちろん、女王様には内緒で」
アオイが人差し指を立て、静かにそう言った。
アドレナリンがたくさん出たのが分かる。
あの頃に戻ったような気がして、心臓がドキドキした。