不思議の国のティーパーティー
ちょっとだけまだ眠そうな目を擦りながら言う。
「大木の麓って?」
「知り合いの魔法使いがいる。もう何百年と生きている爺さんなんだが、とりあえず話を聞きに行こう」
テッドが空になったティーポットに茶葉を入れた。
「だけど、アオイが200年かけても分からなかったのよ?そんな簡単にいくかしら?」
「簡単ではないだろうな。爺さんも分からないかもしれない。けど、何かしらヒントはあるはず。それを元に色々試していくんだ」
納得したようなしないような。
それでも、なんとなく前に進んでいるような気がした。
「アオイは、なんて言うかな?」
「200年探してたんだ。喜ぶさ…」