不思議の国のティーパーティー



「爺さん、頼みたいことがある」



「来て早々年寄り使いが荒いやつだ」



言いながらおじいさんはテッドに着いてきた動物たちと、あたしに目線を移した。



「おや、その子は城の子じゃないか」



「ア、アリスと申します。今日はお願いがあってきました」




もしかしたらアオイの呪いを解いてくれるのかと思うと、つい、背筋が伸びる。




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