不思議の国のティーパーティー
分厚い大きな木のダイニングテーブルを囲い、アオイの過去、あたしの願いを話した。
「ほう。アオイ・マーチン…まだあの頃のまま生きておるのか」
「あの頃のアオイを知っているの?」
食い気味に質問を被せてしまう。
落ち着けと言わんばかりに「まあまあ」とマリがあたしの膝に座った。
もふもふの猫の毛が少しだけ生き急いだあたしの感情を沈めてくれた。
「まあな。わしの方が年寄りだからな」
「爺さんは400年、この大木の中で生きている」
頭の上にはてなマークを浮かべている私のために、テッドが言葉足らずなお爺さんの、説明を加える。
「400年!?」
「不老不死の魔女に惚れたさだめ。それももう終わりが近づいているがな」
「どういうこと…」
「昔、大変美しい魔女がいた。彼女は不老不死を望んでいて、薬屋のわしの元を訪れた。どうしても不老不死になりたいと」
お爺さんは時折お茶を挟みながら、ゆっくりと話出した。