不思議の国のティーパーティー



思ってもみなかった答え。



「あたしが、魔法を解く…?」



出来ることならそうしたいと、ずっと強く願っていた。



だけどあたしは、魔法を解く方法を探すことしかできなくて、悔しくて悔しくて、絶対に見つけてやるって、それしか考えてなかった。



「昔は誰でも魔法を使えた。簡単なものなら誰でも習得出来る。そこに感情を加えると色んな魔法を使うことが出来る。そういうことだ」



お爺さんの言葉に、心臓がまた一つドクンと大きく鳴った。



「あたしに、魔法を教えてください!アオイを助けるための、魔法を教えてください」



「簡単にはいかないよ」



「分かってます。それでも私は、アオイの呪いを解きたいんです」




「明日また来なさい。魔法の使い方を教えてあげる」



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