魔法学園の落ちこぼれは卒業できるのか
この世界には魔法というものが存在する。しかし魔法は誰も彼もが使えるわけではなく、魔力を持って生まれた人だけが使える力。
私は魔法なんて使えないから、魔法理事会と接点なんてないのに。
そう思いつつ手紙を開くと、
~・~・~・~・~
拝啓ジゼル様
このたび、シュヴァリエ魔法学園高等部への入学が許可されましたのでお知らせいたします。
詳細は後日案内させていただきます。
魔法理事会
~・~・~・~・~
「えっ!?私魔法なんて使えないのにどうして!?」
「さあ、理由はわかりませんが・・・魔法理事会の決定は絶対です。ジゼルがシュヴァリエ
魔法学園に入学することは覆せませんね」
「そ、そんな・・・」
(魔法が使えないのに魔法学園に通うなんて意味ないじゃない!!)
魔力をその身に宿して生まれてきた子供は、己の持つ魔力を制御し、使いこなせるように
なるために幼い頃から魔法学園に通うことが義務づけられている。
魔法を暴発させると大変危険だからだ。
「確かに高等部から通うなんてことはまずあり得ませんが、魔法理事会からの手紙に
間違いなどありません」
「ていうかそもそもシュヴァリエ魔法学園って魔法学校の中でもエリート校じゃ
なかったっけ・・・?」
「ええ、そうですね」
シュヴァリエ魔法学園――魔法に縁のない私でも知っている。魔力を持っていればみんな
自分の近所の魔法学校に進学するが、魔法理事会が選定した才能のあるものだけがこのエ
リート校に入学できるらしい。
「・・・魔力を持っていないのに通うの?不可能だよね?それもエリート校」
「不可能云々ではなく決定事項なので。ジゼルに行く以外の選択肢はありません。魔法は
使えなくとも理論などの座学はできるでしょう」
「そんな~~!!」
こうして私はシュヴァリエ魔法学園に進学することになったのだった。
私は魔法なんて使えないから、魔法理事会と接点なんてないのに。
そう思いつつ手紙を開くと、
~・~・~・~・~
拝啓ジゼル様
このたび、シュヴァリエ魔法学園高等部への入学が許可されましたのでお知らせいたします。
詳細は後日案内させていただきます。
魔法理事会
~・~・~・~・~
「えっ!?私魔法なんて使えないのにどうして!?」
「さあ、理由はわかりませんが・・・魔法理事会の決定は絶対です。ジゼルがシュヴァリエ
魔法学園に入学することは覆せませんね」
「そ、そんな・・・」
(魔法が使えないのに魔法学園に通うなんて意味ないじゃない!!)
魔力をその身に宿して生まれてきた子供は、己の持つ魔力を制御し、使いこなせるように
なるために幼い頃から魔法学園に通うことが義務づけられている。
魔法を暴発させると大変危険だからだ。
「確かに高等部から通うなんてことはまずあり得ませんが、魔法理事会からの手紙に
間違いなどありません」
「ていうかそもそもシュヴァリエ魔法学園って魔法学校の中でもエリート校じゃ
なかったっけ・・・?」
「ええ、そうですね」
シュヴァリエ魔法学園――魔法に縁のない私でも知っている。魔力を持っていればみんな
自分の近所の魔法学校に進学するが、魔法理事会が選定した才能のあるものだけがこのエ
リート校に入学できるらしい。
「・・・魔力を持っていないのに通うの?不可能だよね?それもエリート校」
「不可能云々ではなく決定事項なので。ジゼルに行く以外の選択肢はありません。魔法は
使えなくとも理論などの座学はできるでしょう」
「そんな~~!!」
こうして私はシュヴァリエ魔法学園に進学することになったのだった。