星屑の涙
「銀河したくはできたの」
「かーあさん、慌てなくていいよ、士官学校で時間には厳しく叩きこまれたから」
この物語の主人公、銀河は今日、赴任する惑星ローズマリーに向かうため朝から慌ただしい、本人は士官学校で厳しい軍人訓練に耐え、時間にキビキビ動いているのだが母親の由利亜が落ち着かず息子の銀河を急かしている。
「う~ん、カッコいーね昔の父さんそっくりだ、それと、あんたも~う父親なんだからしっかり頼むよ」
この物語の主人公銀河は十九才、実は一児の父親だ。
「あーぁ、由利亜ちゃんが普通の女の子だったらなー」
「かーあさん、しょうがないだろ、もう言うなよ」
「なぜ、アヤマチが起きたのか」
「だから、何度も言ったろ、俺たちにもわからない」
「まーあ、親としては、一緒になってもらいところだけど」
「かーあさん、アスハはそれでもれっきとしたかーあさんの孫なんだから」
「まーあ、わかってはいるけどかわいい孫もできたし、アスハちゃんあーでもしかりしているから」
「そうだろ」
「さーぁ、そろそろ時間、言ってらしゃい銀河」
母親にせかせられながら銀河は家を出ていく。
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