キミの恋に溺れさせて


隣の人の名前、聞いていなかったんだった



「俺の名前は、八神氷空だよ。これからよろしくな」



やがみ、そら……くん


そらくんは、ニッコリと笑った



「うんっ」



私も輝くような笑顔に負けじと微笑んだ


そうしている間にも、先生のお話は続いていて


───キーンコーンカーンコーン……



「えー、では今日はこれで終わりです。明日から授業が始まるんで遅刻しないように」

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