キミの恋に溺れさせて


「うぅ……」



……それに、創と千の近くにいつも私がいたから、よく陰口を言われてきた


わざと、私に聞こえるような声で……



「おい、おーい。羽?」


「……羽?なんか悲しそーなカオしてる」



背後から創と千の声


私はショックでカバンを持ったまま、立っていたみたい



「う、ううんっ。なんでも、ない」


「ほんとか?」


「……そうか」


「それより。帰ろう、ね……?」

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