キミの恋に溺れさせて


ひなたくんは手加減もせずに千の背中を叩いた


その衝撃で私は「ひっ……」と小さな悲鳴をこぼした


教室にいるクラスメイト達は何事かとこちらを見る



「どんなことをしても、千は起きないよ。千の弱点を知らない君たちには、な」



創がそう言うと、千の脇でこちょこちょをしはじめた



「んん……ちょっ、ははっ。そ、創やめろ……っ」



千がようやく起きたみたい


千は私が起こすか、創のこちょこちょをすることでしか起きない

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