人間消去サイト2
「ねぇ、聞いた?檜山先輩のこと・・・・・・。」
「え?聞いてない。どうかしたの?」
「実は先輩、トラックに轢かれて死んじゃったんだって。」
「え!?マジで!?」
「なんかね、塾の帰りだったらしいんだけど、赤信号無視して渡ろうとしたら、そのままトラックに轢かれちゃったんだって・・・・・。」
「何それ、悲惨・・・・・・。」
「んでね、先輩そのまま引きづられちゃったぽくって、見つかった時にはもう、酷い有様だったんだって・・・・・・。」
「ちょっとやめてよ~!」
檜山先輩のことを聞いたのは、翌日のことだった。
私は、あの後、突然強烈な睡魔に襲われてそのまま眠ってしまった。
そこからのことは、あまり覚えてない。
それから、もう1つ。
蛭子さんが、ウチのクラスに存在していなかったことだ。
「蛭子さんって・・・・誰?」
「そんな人いないよー。」
どの子に聞いても「知らない」と答える。
クラスの出席簿を見ても蛭子さんの名前は、どこにも無かった。