人間消去サイト2
お母さんがいなくなった後も雨はだんだんと強さを増してくる。
冷たい。
寒い。
私、ここで死んじゃうのかなぁ。
「大丈夫?」
誰かの声がする。
女の人の声だ。
うっすらと目を開けるとそこには、ピンク色の傘を差し出す女の人がいた。
「だあれ?」
「私は、叶夢(かのん)。あなたは?」
「三四。小宮 三四。」
「三四ちゃんね。とにかくウチにおいでよ。」
「うん・・・・・・。ありがとう。おねーちゃん!」
それが、おねーちゃんとの出会いだった。