人間消去サイト2
放課後、女子トイレの中。
あたし達は、頭から水をかけられびしょ濡れになった柿沼をいじめていた。
「アハハハハハハッ!」
「ほら柿沼〜。立てよ〜!」
あたし達に腕を掴まれ、立ち上がる柿沼。
でも、その表情はいつものように凛としていた。
「チッ!ムカつくんだよ!!その顔!!」
あたしは、柿沼の頬にビンタをした。
「・・・・・・・・・ッ!!」
「ちょっと茉莉子〜。やりすぎだって〜!」
そう言いながらも笑っている沙織。
「だって、コイツ見てるとイライラするんだもん。」
「ウチらの空気、乱してるしね〜。」
アハハハハハハハッ!!
「・・・・・・かわいそうな人ね。あなた達って。」
「あ!?おい柿沼、もっかい言ってみろよ!!」
「えぇ。何度でも言うわ。かわいそうな人達ね。あなた達って。自分のストレスを人にぶつけることしかできないんだから。」
「はぁ!?」
何なの?コイツ!!
「いつか、自分に返ってくるわ。因果応報ってやつね。」
「・・・・・・ッ!!もういい。行こ。」
あたしは、皆を引き連れて学校を後にした。