人間消去サイト2


「ねぇ、柿沼死んだって・・・・・・。」




「やっぱり私達のせい、とか?」




「でも、ウチらいじめてたし・・・・・・。」




「バレたりしない・・・・・・よね?」




昼食の時間、あたし達は空き教室にいた。



お昼のお弁当をここで食べるのが日課だが、今日はみんな柿沼のことばかり言っていた。



さすがに怒りが込み上げてきた。




自分らだっていじめてたくせに今更心配?




「うっさいな〜!!何心配してるわけ?アイツは、もう死んだんだから。死人に口なし。誰もチクる奴なんていないって!」




「そう、だよね・・・・・・。」




「うん。」




「あ〜。なんか胸糞わりぃ〜。なんか買ってくるわ~。」



あたしは、空き教室を出て購買に行った。













シーンと静まり返る空き教室。



その時、誰かの口が開いた。




「ねぇ、茉莉子ってウザくない?」













< 34 / 68 >

この作品をシェア

pagetop