人間消去サイト2
次の日、あたしはいつものように登校していた。
上履きに履き替えようとした時、中に紙が入っているのに気がついた。
(何?この紙・・・・・・。)
あたしは、気になってその紙を開いた。
(―――――――!)
『死ね』
赤いペンで殴り書きされた文字を見て、その紙を手で握りつぶした。
「チッ!」
あたしは、真っ先に教室へと向かった。
(書いた奴見つけてボコボコにしてやる!!)
教室の扉を開けた瞬間、冷ややかな目が向けられた。
あたしを憐れむような目で。
だけど、あたしはそれを無視してクラス全員に大声で言った。
「今朝、あたしの下駄箱に『死ね』って紙が入ってたんだけど。書いた奴誰?」
沈黙が続く。
下を向いている奴ら。
ヒソヒソと話をする奴ら。
じっとあたしの方を見る奴ら。
「おい!誰だよ!早く名乗り出ろ!!」
「何ヒスってんの~?」
「ね〜!」
沙織・・・・・・何で?
「気色悪〜。」
「アンタ達!まさかアンタ達がやったの!?」
「正解〜!」
「―――――ッ!何で!?何でこんなこと!!」
「こんなことって何?元はと言えば、アンタが柿沼をいじめてたことが原因でしょ?」
「なっ!」
「因果応報。次は、アンタの番よ。西島茉莉子。」
こうして、あたしへのいじめが始まった。