人間消去サイト2



次の日、あたしはいつものように登校していた。




上履きに履き替えようとした時、中に紙が入っているのに気がついた。




(何?この紙・・・・・・。)




あたしは、気になってその紙を開いた。



(―――――――!)




『死ね』



赤いペンで殴り書きされた文字を見て、その紙を手で握りつぶした。



「チッ!」



あたしは、真っ先に教室へと向かった。



(書いた奴見つけてボコボコにしてやる!!)



教室の扉を開けた瞬間、冷ややかな目が向けられた。



あたしを憐れむような目で。




だけど、あたしはそれを無視してクラス全員に大声で言った。




「今朝、あたしの下駄箱に『死ね』って紙が入ってたんだけど。書いた奴誰?」



沈黙が続く。



下を向いている奴ら。



ヒソヒソと話をする奴ら。



じっとあたしの方を見る奴ら。




「おい!誰だよ!早く名乗り出ろ!!」





「何ヒスってんの~?」



「ね〜!」



沙織・・・・・・何で?



「気色悪〜。」



「アンタ達!まさかアンタ達がやったの!?」



「正解〜!」




「―――――ッ!何で!?何でこんなこと!!」




「こんなことって何?元はと言えば、アンタが柿沼をいじめてたことが原因でしょ?」




「なっ!」




「因果応報。次は、アンタの番よ。西島茉莉子。」




こうして、あたしへのいじめが始まった。









< 35 / 68 >

この作品をシェア

pagetop