人間消去サイト2


その後、あたしは学校を退学した。



理由は、妊娠していたからだ。



多分、沙織達がネットに書き込んだのが原因だと思うけど、そんなことはどうでも良かった。



母とは縁を切り、一人暮らしの生活が始まった。



産まれてくる子供の日用品の準備。




初めてやる自炊。




大変だったけど、自炊にも慣れてきた。



だけど、膨らんでくるお腹を見る度、なんとも言えない気持ちがするのを感じた。



それから数ヶ月。




あたしは、女の子を出産した。



名前は、亜美。



この子を大事にしよう。そう決めていたのに・・・・・・。




「何でこんなことも出来ねーんだよ!!」



「アンタなんか死ねばいいのに!!」



いつしか、あたしは虐待していた。



かつて母にされていたのと同じように。



あのキモ親父に似ていたのか、あたしに似ていたのかは分からない。



でもなんだか、何年もイライラが収まらなかった。



あたしは、夜の街へと出かけホストをやっている
北斗にだんだんとのめり込んでいったのだった。








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