人間消去サイト2


腕と人差し指が器具に固定される。



冷や汗が出て身体が震えているのが分かる。



器具は、大きな爪切りのような形をしていた。



柿沼は、ニヤリと笑うと拳を振り上げ、把手を叩きつけた。




「ア”ァァァァァァァァァァァァァ!!!」



その瞬間、今までに味わったことのない痛みが襲ってきた。




痛みに耐え、歯を思いっきり食いしばる。




(こんなことあと2回も我慢しなきゃいけないの?)




涙がボロボロとこぼれ落ちる。



「お、お願い・・・・・・。もう許して。お願い!」



痛みに耐えきれず、柿沼に向かって叫んだ。



だけど、その言葉を無視して冷たく言い放った。



「何言ってんの?そんなの許すわけないじゃん。」



すると柿沼は目配せで2人に合図をする。



「ちょっと静かにしててね〜!」



2人は、あたしが暴れないように身体を押さえつけた。



「な、何!?」



その瞬間、中指、薬指と爪が剥がされた。



あたしは、意識が朦朧としていた。



ただ、覚えているのは叫んでいたことだけだった。




< 39 / 68 >

この作品をシェア

pagetop