人間消去サイト2
腕と人差し指が器具に固定される。
冷や汗が出て身体が震えているのが分かる。
器具は、大きな爪切りのような形をしていた。
柿沼は、ニヤリと笑うと拳を振り上げ、把手を叩きつけた。
「ア”ァァァァァァァァァァァァァ!!!」
その瞬間、今までに味わったことのない痛みが襲ってきた。
痛みに耐え、歯を思いっきり食いしばる。
(こんなことあと2回も我慢しなきゃいけないの?)
涙がボロボロとこぼれ落ちる。
「お、お願い・・・・・・。もう許して。お願い!」
痛みに耐えきれず、柿沼に向かって叫んだ。
だけど、その言葉を無視して冷たく言い放った。
「何言ってんの?そんなの許すわけないじゃん。」
すると柿沼は目配せで2人に合図をする。
「ちょっと静かにしててね〜!」
2人は、あたしが暴れないように身体を押さえつけた。
「な、何!?」
その瞬間、中指、薬指と爪が剥がされた。
あたしは、意識が朦朧としていた。
ただ、覚えているのは叫んでいたことだけだった。