人間消去サイト2
目を開けると、いつの間にか暗い森にいた。
あたしは、鬱蒼とした森を歩く。
傍には、噛み殺された兎がいた。
(喉乾いた。水・・・・・・。)
何分か歩くと、大きな湖に辿り着いた。
あたしは、駆け寄り水を飲もうとした瞬間。
(え・・・・・・?)
水面に映っていたのは、狼の姿。
しかも、口の周りには兎のものであろう真っ赤な血。
まさか・・・・・・。
(い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)
その後、どうやってきたのは分からない。
でも、分かったことは朝になっても人間の姿に戻らなかったことだけ。
あたしは、永遠に出ることができないこの森を彷徨い続けたのだった。
叶夢「あなたには代償として、狼の姿に変えたわ。
永遠に彷徨っていなさい。」