人間消去サイト2
蘭side
蘭side
「蘭〜。おはよ〜!」
私が机の中に教科書を入れていると、葵が挨拶してきた。
(チッ。面倒くさ。)
「葵。おはよ!」
私は、その感情を押し込めいつも通りに笑顔で交わす。
あー。だる。
正直ウザイし、好きなものだって合わせてやってるだけだし。
すると、葵は昨日やっていたドラマのことを話し始めた。
甘々の安っぽい恋愛ドラマ。
高校生の男女2人が様々な困難を乗り越え、最後には付き合うというどこにでもある学園もの。
てか、コイツすぐ調子に乗るし、イライラする。
(立場弁えろよ。ブスが。)
これだからやなんだよね。地味子は。
「お!相沢はよ。」
「はよ。」
爽やかな声がする方を向くと、そこには相沢君がいた。
葵の好きな人。
葵も当然、そちらを向いて嬉しそうにしている。
(キモ・・・・・・。)
「ねぇ、もしかして葵って相沢くんのこと好きなの?」
「え!?い、いや・・・・・そういうわけじゃないけど。」
「いーじゃん!教えてよ〜。ウチら友達じゃーん。絶対、秘密にするから!」
「う、うん・・・・・・。」
(バーカ。秘密になんかしないっつーの。)