人間消去サイト2
葵side
葵side
「おはよ〜。」
私が教室に入ると、周りにいた子達がヒソヒソと話し始めた。
みんな、私と目を合わせないようにしていた。
「え・・・・・・。」
机を見ると、たくさんの誹謗中傷の言葉と汚いゴミが散乱していた。
すると、不良グループの矢島さん達がクスクスと笑っていた。
「・・・・・・・・・!!」
「みんな〜。おはよ〜!」
「おはよ〜。」
蘭が入ってくる。
でも、みんなはいつも通りに挨拶をしていた。
「ちょっと!何コレ!?」
私の机を見た蘭が駆け寄ってきた。
「葵、大丈夫?」
「う、うん。」
「誰よ!こんな卑怯なことするの!!」
「ら、蘭。大丈夫。大丈夫だから。」
「葵・・・・・・。」
蘭が心配してくれるのは嬉しい。
でも、蘭に迷惑かけたくない。
私は、黙って机の落書きを消した。