人間消去サイト2

~放課後~



「チョコ~!遊びに来たよー。」




(あれ?チョコが撫でてもらってる。誰だろ?)




「あー!蛭子さん!」




「―――!?」




「もしかしてチョコに会いに来てくれたの!?」




小さく頷く蛭子さんを見て、私はスカートのポケットから犬用のクッキーを取り出した。




「一緒にあげよ!ね?」




差し出したクッキーを受け取ってチョコにあげる蛭子さん。




(蛭子さんって暗い女の子だと思ってたけど、ホントは凄く優しい子なんだ。フフッ♪嬉しいな~。)




「ねぇ、蛭子さん!これから美影ちゃんって呼んでもいい?私のことは、千秋って呼んで!」




「良いわよ・・・・・・。ち、千秋・・・・・。」





「キャン!」





傷が痛むのか、小さく悲鳴をあげるチョコ。





「大丈夫?チョコ?最近、傷だらけで帰ってくるんだよね。明日、手当しなきゃ。」





「私、帰る・・・・・・。」






「え?ちょっと、美影ちゃん!」

< 5 / 68 >

この作品をシェア

pagetop