人間消去サイト2
~放課後~
「チョコ~!遊びに来たよー。」
(あれ?チョコが撫でてもらってる。誰だろ?)
「あー!蛭子さん!」
「―――!?」
「もしかしてチョコに会いに来てくれたの!?」
小さく頷く蛭子さんを見て、私はスカートのポケットから犬用のクッキーを取り出した。
「一緒にあげよ!ね?」
差し出したクッキーを受け取ってチョコにあげる蛭子さん。
(蛭子さんって暗い女の子だと思ってたけど、ホントは凄く優しい子なんだ。フフッ♪嬉しいな~。)
「ねぇ、蛭子さん!これから美影ちゃんって呼んでもいい?私のことは、千秋って呼んで!」
「良いわよ・・・・・・。ち、千秋・・・・・。」
「キャン!」
傷が痛むのか、小さく悲鳴をあげるチョコ。
「大丈夫?チョコ?最近、傷だらけで帰ってくるんだよね。明日、手当しなきゃ。」
「私、帰る・・・・・・。」
「え?ちょっと、美影ちゃん!」