人間消去サイト2
「なんで?なんで?私達、友達じゃなかったの?」
私は、家に帰ってご飯も食べずに泣いていた。
蘭が言うわけない。
きっと、矢島さん達に言われるんだ。
そう思ってたけど、今日の蘭の言葉を聞いて嘘だってことに気づいた。
(蘭に裏切られた・・・・・・。許せない!!)
私は、スマホであるサイトを検索した。
『人間消去サイト』
噂で聞いた事ある。
名前を書き込まれた相手を消してくれるっていう都市伝説。
そんなのあるわけない。
でも、本当にあるんだったら。
私の頼みを聞いてほしい!
『引田 蘭』
私は、名前を入力して決定ボタンを押した。
次の日、私は蘭を空き教室に呼び出した。
「どうしたの?こんな所に呼び出して。」
「ねぇ、蘭。全部話してくれない?」
「え?何が?」
「昨日、聞いちゃったの。蘭が矢島さん達と話してるの。ねぇ、私達本当は・・・・・・!」
「あーそうだよ!地味で根暗なアンタとなんかね!」
「キャ!」
蘭に突き飛ばされ、床に倒れ込む。
「てかさ〜お前マジムカつくんだよ!いっつもバカで根暗なアンタの為に付き合わされる気持ち分かる?アンタに話しかけたのなんて、地味な奴が隣にいるのが嫌で話しかけたんだから。それを友達だのなんだのって。」
「じゃあ・・・・・相沢くんのことは?」
「あ〜。あんなのタダの遊びに決まってんじゃん。アンタがウザかったから取ってやっただけだよ。」
「ひどい・・・・・・。だって、付き合ってるんだからそんな言い方!」
「何?口答えする気?」
「・・・・・・っ!」
「チッ!ウザイ。死ねばいいのに。」
「・・・・・・・・・!!」
「もうアンタの味方はいないね〜。一生、私達の奴隷だからね。じゃあね〜。元親友♪」
勝ち誇った笑みを浮かべ蘭は教室を出ていった。
「待って・・・・・!待って蘭!」
教室を出ていった蘭を追いかける。
階段の所で私は、腕を掴んだ。
「ねぇ、蘭!!」
「うるせーな。触んじゃねーよ!!」
腕を振りほどかれた瞬間、私はバランスを崩して落ちていった。
「うっ!」
頭を強くぶつけてズキズキとした痛みが走る。
(痛い。誰か助けて。)
そして私は気を失ってしまった。