人間消去サイト2
葵side
葵side
蘭がいなくなって2週間がたった。
私が、階段から落ちたあの日蘭は行方不明になった。
あの日気づくと、私は保健室のベッドで寝ていた。
でも、誰が保健室まで連れて行ってくれたのか分からなかった。
「中山さん。ちょっと良い?」
「は、はい!」
突然、相沢くんに呼び出されついて行く。
「あ、あの。中山さん!」
くるっと振り向いた相沢くんに私は少し驚いた。
相沢くんの顔がトマトみたいに赤い。
「は、はい!」
(な、何だろ・・・・・・。)
「好きです!俺と付き合ってください!」
(え!?相沢くんが・・・・・・私を?)
「で、でも良いの?蘭は?だって付き合ってて・・・・・・。」
「良いんだ。俺は中山さん一筋だから・・・・・!」
その言葉に私の顔が赤くなった。
(ーーー!!)
「ダメ・・・・・・かな?」
私は、首を横に振る。
「ううん・・・。よろしくお願いします!」
相沢くんの嬉しそうな顔を見て笑顔になった。
叶夢「頂いていくわね。あなたの悲しい記憶。」