人間消去サイト2
「まさか、自分を消すだなんて。思いもしなかったわ。」
目の前にいるのは、女の人。
とても綺麗な人。
気がついたら、洋館のような部屋にいた。
ここは、どこなんだろう?
私は、一体誰なんだろう。
何も覚えていない。
「私は、レジーナ。あなたのお母様。母親よ。」
「母親・・・・・・。」
「そうね。あなたに名前を付けましょうか。来美 叶夢(くるみ かのん)。それが、あなたの名前よ。」
(名前・・・・・・。)
お母様は、笑顔で微笑みながらこう言った。
「あなたにはね、お仕事をお願いしにきたの。『人間消去サイト』っていうサイトの管理人をしてもらおうと思って。」
(仕事・・・・・・。管理人・・・・・・。)
「お願いできるかしら?」
「はい。お母様。」
これが、誰も知らない私の物語だ。
Fin