わたしを光へ。
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Ⅰ
常栄学園。
私が通っている学校。
都内トップクラスの進学校だ。
私はそこの生徒会に入っている。
別に、この学校をより良くしたいとか、目立ちたいとか、そんな理由で入ったんじゃない。
ただ、良い子でいるため。
このエリート学校の生徒会役員となれば、周りからの信頼は厚い。
ただそれが欲しかっただけ。
「櫻木さん」
今は九月。
新しい生徒会役員の選出が始まり、生徒会役員は学校中を走り回り大忙しだ。
私は後ろから呼ばれた声に振り返り、口角を上げる。
「生徒会の人、今日の放課後に第一会議室だって」
同じく二年生で生徒会役員の石川くんが伝えてくれたことに分かったと微笑めば、それに石川くんは顔を赤らめる。
「櫻木」
今度は石川くんとは反対方向から声をかけられる。
「ちょっと職員室来てくれ」
担任に呼ばれ、私は言う通りについていく。
昼休み真っ只中の廊下は、沢山の人がそこへ出て、笑い声が絶えない。
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