わたしを光へ。


人前に出ない幹部が助けに来たということは、余程の異常事態だったのだろう。


チャラり、と私の首元で音が立つ。


洸がくれたネックレスだ。


付けていても制服に隠れて見えないから学校にも付けて来ている。


もちろん、ピアスも。


たとえこれを付けていることが周りの人たちにバレても、洸とお揃いだと思われるだけだろう。


あれから毎日、私は倉庫に訪れていた。


今度は白鳳の姫として。


問題が起きなければ基本的にやることがない皆んなは、幹部は大抵は倉庫にいるけれども下っ端は毎日は来ないみたいだった。


それでも、いつも大勢の人が一階のホールにいるから、やっぱり此処は皆んなの大事な居場所なんだろうな。

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