わたしを光へ。

妹の花那が私に彼氏を紹介するというので、いつもより早く帰った今日。


家にはまだ連れて行きたくないと言うから、私の学校の近くのレストランで待ち合わせる。


私が着く頃には既に花那たちは居た。


「あ、お姉ちゃん!」


その声に彼氏も私の方を振り向いた。


そして私の顔を認識すると、まるで私のことを知っているかのように酷く驚いていた。


私は彼と会うのは今日が初めてなのだけれど。


彼と向かい合わせで座っていた花那は、彼の隣に移動する。


その間も彼は表情を元に戻せないままだった。


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