わたしを光へ。

もし今いたのが洸だったとしたら、確実に分かられていただろう。


「浮気相手」だと。


「ああ。せっかく仲間になったんだから名前で呼ぼうって皆んなで話したんだけど、ダメだった?」


そんな話をしていたんだ。


私のことを受け入れてくれているのが分かる。


「ううん。いいよ」


「良かった。なあ、たまには一緒に飯食べない?」


ちゃっかり氷室くんはお昼ご飯を手に私の前にいた。


いつも生徒会室か、屋上かで一人でご飯を食べていた私。


最近は洸と食べる時もあるけれど。


氷室くんがこのタイミングで誘ってくるのは、何か話したいことがあるからだとしか思えない。


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