わたしを光へ。


「これでまた一つ罪が増えちゃったね」



罪。私を縛り付けて反抗出来なくさせる。



「大丈夫。俺の言うこと聞いてくれれば隠してあげる」



だから離れないで。そう言っているようにも聞こえた。



彼には花那がいるのに。



それでは満足出来なかったのだろうか。



「今日はこれで帰ろうか。お母さん心配するでしょ」



やっと、この苦痛の時間が終わるんだ。



そう思うと足の力が抜けて上手く立てなかった。



「花那が、あなたが元気ないって心配してた。大事にしてあげて」



私より背が高い加賀くんを、下から睨みつけるように言う。



「そうだね。今日の美月が頑張った分サービスしないとね」



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