わたしを光へ。
花那も、あれから私に相談をしてくることは無かった。
『美月が頑張った分、サービスしなきゃね』
あの言葉の通り、彼は花那を大事にしてくれているのかもしれない。
「っわー!美月ちゃん!久しぶり!!」
幹部室に入ると、古賀くんが出迎えてくれる。
今日は久しぶりに白鳳の倉庫に来ていた。
ずっとずっと、此処に来たくて。
みんなの温かい心に触れたくて。
加賀くんが私に付けた胸元の跡が消えたから、やっと来ることが出来た。
私はみんなを裏切っているのに。
こんなに汚いのに。
それでもみんなは変わらず笑顔で出迎えてくれた。
それが嬉しくて、古賀くんの前だというのに涙が出そうだった。