わたしを光へ。
Ⅲ
「今月末の土日、空けててほしいんだけど大丈夫?」
あのあと氷室くんが遠慮がちにドアをノックした。
どうやら部屋に入るタイミングを伺っていたらしい。
そして何分か経って滝口くんと小峰くんも集まり、今は初めて此処に来たときの様に机を囲んで座っている。
洸が口を開いて、私に尋ねた。
「ちょっと…まだ分からないんだけど、でも、うん。大丈夫。空けておくようにする」
「その日、白鳳と手を組んでる族たちが集まるんだ。美月のことも紹介したいからさ、出席してほしい」
「分かった」
土日は加賀くんにいつ呼びつけられるか分からないので、あまり予定を入れることが出来ない。
だけど前もって言っておけば流石に大丈夫だろう。