わたしを光へ。



「今月末の土日、空けててほしいんだけど大丈夫?」



あのあと氷室くんが遠慮がちにドアをノックした。



どうやら部屋に入るタイミングを伺っていたらしい。



そして何分か経って滝口くんと小峰くんも集まり、今は初めて此処に来たときの様に机を囲んで座っている。



洸が口を開いて、私に尋ねた。



「ちょっと…まだ分からないんだけど、でも、うん。大丈夫。空けておくようにする」




「その日、白鳳と手を組んでる族たちが集まるんだ。美月のことも紹介したいからさ、出席してほしい」



「分かった」



土日は加賀くんにいつ呼びつけられるか分からないので、あまり予定を入れることが出来ない。



だけど前もって言っておけば流石に大丈夫だろう。


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