わたしを光へ。
「集まるって言っても、そんなに堅苦しいことをするわけじゃないよ。それぞれの族の幹部が此処に来て、近況報告をするだけなんだ」
幹部が此処に集まるなんて、なんだか凄い絵面になりそう。
「ちゃんと、他の人たちにも認められるかな」
少しだけ、不安を感じていた。白鳳の皆は私を受け入れてくれたけど、他の族の人はどうか分からない。
何にも出来ない女が、白鳳の姫になったことを快く思わない人がいるかもしれない。
でも、皆は笑っていた。
「美月はもう俺たちの大事な仲間だ。それを否定する奴はいないよ」
確かに、洸のその言葉に心が軽くなった。
だけど少しの不安が消えない。
理由は分からない。気の所為かもしれない。
心の一端が、引っ掛かるのを感じていた。