わたしを光へ。
「まだ不安に思ってる?」
今日はついに連盟を組んでいる族がこちらへ来る日。
今は洸と倉庫へ向かっているところだった。
「ちょっとだけ。でも、みんなが信じてくれているだけで充分だから」
「それはさ、みんなも同じだと思うよ」
隣を歩いていた洸が止まってこちらを向いた。
強く射抜くような目では無い。
真っ直ぐにこちらを見つめ、愛を教え込ませるような。
「みんなも、美月に信じてほしいんだ。俺らは何があっても美月を見放したりしない」
私はそれに、頷くことしか出来なかった。