わたしを光へ。

今までずっと酷いことをされてきた。それでも先程の話を聞いて違う感情が芽生えたのも確かだ。



ずっと合っていた目を、今度は彼の方から逸らした。



一人で帰れるよね、と私の体を出口の方へ向ける。



私はもう言葉をかけることなくその場を離れた。



皮肉にも、今日も月は綺麗に輝いていた。





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