わたしを光へ。
洸は事実を知らされた場所でもある倉庫に行くべきか、それとも他の場所にするべきか迷っていたけれど、
最終的には倉庫が一番安全で落ち着いて話せると判断したのだろう。
私たちは総長室まで無言で歩いた。
「あのね、洸」
「待って先に言いたいことがある」
部屋に入ってすぐに、私が話し始めるのを横から止められる。
そのまま洸は私に近付いてきて、正面から優しく、抱き締められた。
予想してもいなかったその温もりに戸惑う。
「美月、会いたかった。気付けなくてごめん。ずっと美月は苦しんでいたのに、俺あんなこと言って…」