わたしを光へ。
やっとその行為をやめた洸は、長い息を吐いて今度は力一杯に私を抱き締めた。
「これで分かった?俺は美月を嫌いにも軽蔑もしていないし、離すつもりもない」
そうは言っても、もし私が逆の立場だったら到底許すことなど出来ないと思う。
「ただやっぱり…事情は聞きたいな」
平気などではない。それでも無理して私を受け入れようとしてくれているんだ。
私は全て話した。脅されていたこと、花那のために言えなかったこと、加賀くんの気持ちも。
そして洸から一昨日の話も聞いた。