わたしを光へ。
「うん。私も出入りしてる」
「すごーい!」
花那が久しぶりに哀じゃない感情を見せたことが嬉しくて。これならいけるかもしれないと思った。
「それでね、良かったら白鳳の倉庫に来てみない?」
一瞬驚いて、信じられないといった顔をしてすぐ返事はせず考え込んでいる様だった。
加賀くんが違う暴走族の総長だと、花那が知っていたのかは分からない。
それを抜きにしてもやっぱり暴走族と関わるのは怖いのかも知れない。
「行きたくなかったら全然…」
「行く」
誘いを撤回しかけた私を遮るように、しっかりとした声で花那が笑う。
「本当?無理、してない?」