わたしを光へ。
◇◇
「えーっ!美月ちゃんの、妹!?」
数日経った日。私と洸で花那を学校まで迎えに行き、白鳳に連れて来た。
一階のホールに古賀くんの大きすぎる声が響く。
隣に立っている花那が、照れ笑いを浮かべて私の影に隠れた。
「ちょー可愛いんだけどっ」
そこまで言って、煩いと洸に軽く叩かれる。
怖い?と聞くと緩くかぶりを振った。
一先ず、怯えてはいないようで安心する。
「…初めまして、花那です」
「うおーーーっ」
お祭り騒ぎで、人それぞれ拍手したり、指笛したり。
始めこそビクついたものの、次第に花那も笑顔が増えていた。