わたしを光へ。
Ⅱ
◇◇
それから、私が白鳳に行く日は殆ど花那も付いてくるようになった。
高校よりも中学校の方が下校時間が早いから、花那には此方の最寄駅まで来てもらってそこから一緒に行くようになった。
花那はどんどん白鳳の人たちと仲良くなり、あれ以来私の前で泣くことは無かった。
その様子を見ていると私も洸も少しずつ警戒が薄まっていって。
ほぼ一ヶ月、姿を現さなかった加賀くんのことを口に出す日も少なくなっていた。
思い通りにいかない私のことなど、きっとどうでも良くなったのだと、そう無理矢理に思い込んでいた。