わたしを光へ。
ずっと私が考えていたことと一緒だったから。
「だから美月、もう俺に逆らわないよね?」
加賀くんに振られて自傷するほど傷付いて、また今日計り知れないほどの悲しみを味わった花那。
静かに眠っている花那が起きたとき、どうなってしまうんだろう。
私の願いはただ一つ、これ以上花那が傷付いて欲しくない。
花那にとって加賀くんは恐ろしいほど殺傷力が高い。
加賀くんを無視しちゃいけなかった。私が加賀くんのところに行っていれば、花那は二度も傷付くことは無かった。
「…分かった。共犯者、だものね」
気付けばそう口にしていた。
「そうだよ美月。それじゃあ行こうか」