わたしを光へ。
「それなら私はそれを受け止める」
数秒沈黙が流れ、後頭部から体ごと抱き寄せられて洸は重たい息を吐いた。
「頼むから、もっと自分を大切にしてくれよ…」
洸が言いたいことは分かる。
それでも、私が引き起こしたこの問題は、私が見なくてはいけない。
「…無理はしないで」
その流れのまま私の耳に優しく唇を落とした。
洸と二人、一緒に家に入る。
母はリビングに座っていた。
「美月…、友達って言ってたのに洸くんだったのね?そんなことじゃないかと思ったわよ」
苦笑しながら言われる。
確かに二人で帰ってきたらそんな誤解をされても仕方ない。
だけど今はそんなことどうでも良かった。