わたしを光へ。
「美月…」
床に座ったまま、全身で洸に包み込まれる。
その手が優しく頭を撫でた。
私が傷付くのは間違ってる。
それでも、温かい手と伝わる気持ちが、私の心をさらに静かに沈み込ませた。
「とりあえず、お母さんに言おう?」
もう泣くことすら出来なくなっていた私は、洸の言葉に重たい腰を上げた。
上手く話せない私の代わりに、洸が事の詳細を伝えてくれた。
私が関わっていることを除いて。
お母さんは絶句して、信じられない様子だったけど私たちが嘘をついていないと分かってくれたのか、
すぐに知り合いのお医者さんに連絡を取った。