わたしを光へ。
「美月は此処で待ってろよ」
洸が言うそれに、私は大人しく頷いた。
どんな形であっても加賀くんにもう二度と会いたくない。
他人を頼ることを知らなかった私を
櫻木美月の仮面を破った洸が見つけてくれて
洸のおかけで白鳳という大事な仲間が出来た
かつての私なら己の身を捧げていたことだろう。
だけど今の私には、皆んながいる。
私のことを思って、見つめて、助けてくれる皆んながいる。
今日の皆んなが、凄く逞しく見えた。
「…私、皆んなと出会えて本当に良かった」
本心から、溢れ出た気持ち。
皆んなのおかげで私はここまで来れた。