わたしを光へ。
Ⅳ 相澤 洸side
日と共に着々と準備は進み、
美月を白鳳に残し、俺たち幹部は赤黎の倉庫へ向かうべく夜の街を歩いていた。
花那ちゃんは両親と共にちゃんと家にいる。
美月も他のメンバーが守ってくれる。
俺は、俺なりの決着を加賀につける。
改めて自身を奮い立たせて、目の前に聳え立つ大きな建物の扉を開けた。
突然来た白鳳に驚いている様子の赤黎メンバー。
殺気立った雰囲気を感じ取ったのか、近くに居た一人がすぐに総長を呼びに行く。
余裕ある笑みを浮かべながら、階段を降りて来た加賀に酷く苛つきを感じる。
「白鳳の皆さん、急にどうしたんですか」
柔らかい口調で、堂々と俺たちの前に立った。